Totsuka Collection / No.005
モーツァルト肖像版画
「MOZART.」の文字が刻まれた、19世紀制作の銅版画またはリトグラフ作品です。バラの庭園を背景に、当時流行の白粉をふった髪型でコートとベストをまとったモーツァルトが、石造りの台座に片肘をかけて佇む姿を描いています。
宮廷肖像画の厳格さとは一線を画した、自然と芸術のインスピレーションに満ちたロマン派的な演出が特徴。19世紀に入り音楽が神格化されるにつれ、愛好家が書斎に飾るための肖像版画がヨーロッパで数多く流通しました。「優雅で詩的な天才音楽家」という後世の理想像を見事に体現した美術品です。