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なぜ今、戸塚義塾なのか

音楽を支えてきた経験を、次の世代へ

戸塚亮一氏は、河合楽器の駐在員としてドイツへ渡り、その後、現地で独立して会社を経営されました。長年ドイツで暮らし、楽器の仕事や経営を通じて経験を重ね、ベヒシュタインのピアノを日本に広めてきた方です。

現在は、これまでの歩みへの恩返しとして、少しでもクラシック音楽界を活性化したいという思いで活動されています。日本を代表する、長い歴史を持つ日本音楽コンクールや全日本学生音楽コンクールに毎年個人協賛をし、各音楽大学にも寄付を行うなど、若い演奏家への支援を続けています。同時に、ドイツ文化を紹介する活動にも取り組んでいます。

戸塚義塾も、こうした一連の取り組みの一つです。

私と戸塚氏のご縁は、ピアノの調律師だった兄を通じて始まりました。その後、戸塚氏の叔母である声楽家・佐々木成子先生のマネージャーを私が長年務める中で、お付き合いが深まっていきました。そうしたご縁の中で、戸塚氏が積み重ねてきた経験や知恵を、次の世代につなげたいと考えるようになりました。

ただ、過去の実績をまとめて残せば、それでよいとは思っていません。その経験を、これから音楽の仕事をしていく人が、自分の現場で使えるものにしたいのです。

私自身も、ヴェルディ芸術文化振興会の活動を通じて、若い人を育て、演奏の機会をつくることに取り組んできました。戸塚氏の歩みと、私自身が続けてきた若手育成への思い。その二つが重なるところに、戸塚義塾の出発点があります。

多様化した社会の中で、音や音楽を通じて生活していく場を、もっと広げていきたいと思います。人や経験をつなぎ、新しい形で音楽を仕事にする人を育てる。ここまでお伝えしてきた「七つの力」も、その学びを考える土台です。

戸塚義塾は、実践を重ねながら育てていく塾です。何を学び、どう実際の仕事につなげていくのか。一人ひとりと向き合う中で試し、工夫し、改良を重ねていきます。その過程で得た気づきや具体的な実践方法を、順次発信してまいります。

昨日もお話ししたように、仕事の種は、あなたの周りにたくさんあります。ただ、その種の育て方は、人それぞれです。経験も、得意なことも、人とのつながりも違うからこそ、一人ひとりに向き合う塾をつくりたいと考えています。

音楽の知識や技術を学ぶことは大切です。しかし、決められた方法を覚え、誰かと同じことができるようになるだけで、それが自分の仕事や暮らしにつながるとは限りません。学んだことを、目の前の人や場に合わせてどう生かすか。あなた自身のやり方を見つけるところに、新しい仕事が生まれるのだと思います。

すでに、ご相談のメッセージもいただいております。音や音楽を仕事にし、新しいアーティストのスタイルを目指したい方と、一緒に考えていきたいと思います。何から始めればよいか分からなくても、真剣に取り組みたいという思いのある方は、ご連絡ください。

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